ずいぶんと前になってしまいましたが、少し懐かしい写真が出てきたので、思い出してみたいと思います。
2008年 私は5年勤めた会社を退職して、2ヶ月間フィレンツェに行きました。
本当は3ヶ月の予定でしたが、あまりにもユーロが高くなってしまって、予算オーバーになるため3ヶ月にとどめたんです。
その代わり締めくくりにオーストリアに立ち寄って1人旅を堪能して帰国したんですけど。
仕事をやめて、何が自分には向いていて、何がやりたいのかかなり迷っていた時期でした。
とにかく3度目のイタリアに行くことは決めたので、この長期間に何をしよう?
と色々考えた結果、当時無性に革に興味があったので、いつか革鞄の職人になろう!なんて思って軽い気持ちで革鞄が学べるスクールを選びました。
それが、フィレンツェにあるアカデミアリアチ。
しかし、2ヶ月なんていうのは大変短い期間で、学校にあった機材も老朽化していて、こんな短期間で一から学ぶのはそもそも難しかったんですね。
それでも入れ替わりのある日本人とアパートをシェアしながら学校に通い、いい出会いがありました。
それにこの時はイタリア語なんて話せない状態で行ったので、より日本人同士が一緒にいることになるんです。そんなこんなで皆んなで情報交換したり、幅広い年齢層が集まって小旅行に出かけたり、かなりお気楽に楽しく生活していました。
こんな状況で、ある日幼馴染みが遊びに来て、2週間滞在していきました。
彼女は独学でポルトガル語をやっていたので、私のイタリア語に比べれば、彼女の理解力はかなり高いものでした。
友達が現地の人々とどんどんコミュニケーションをしていく様子を見て、話せたらもっとイタリアが好きになるかも。なんてふと思ったのです。
私の語学はこの帰国後の秋から、のらりくらりスタートしていきます。
結局革のスクールで得た物は、革の工程の理解と、学校体験、日本人の友達、語学勉強のきっかけ。でしたね。
何がどうつながっていくのか分からないですが、とても楽しいいい思い出が出来ました。
若いうちに多くの刺激と冒険を重ねてきた結果、イタリアとの交流を深めたいと思うようになり、自分の中で大切にしたい気持ちです。
写真はスクールでの記念。学生パンフレットみたいで初々しい。