イタリアの魅力

イタリアに魅了された女性カメラマンが綴るナマのイタリア

毎回多くの出会いと冒険を楽しませてくれる魅力の国

フィレンツェ散策

今回はフィレンツェで仕事も兼ねていたので、観光はそんなにしてないですが、フィレンツェもだいぶお店が入れ替わった印象です。
2002年に美術研修旅行で、2008年に2カ月の短期留学で、2012年は電車乗り換えで昼間立ち寄る程度だったので、なんと、宿泊したのは8年ぶり!! 時は恐ろしい。。
でも案外地理は覚えているもので、小さな街の中をウロウロするのは楽しいですね。

中央市場はすっかり現代風な中身になり、二階はフードコート、一階は昔ながらの市場とお土産屋という感じでした。
二階のフードコートは現代風で、イタリアの食べ物を気軽に楽しめます。困ったらここに行けば何かしら美味しいものが食べられるし、気兼ねなく時間が過ごせると思います。
下の市場は17:00〜18:00頃には閉まるので、市場を見る方はあまり遅く行かない方がいいですね。

二階はフルーツや野菜が大量に売っていたのを覚えています。昔ながらの市場がなくなってしまったのは少し寂しいですが、8年も前の事、、仕方ないです。

フィレンツェといえばトスカーナ料理ですね。
レストランで舌鼓をしたり、美味しい釜焼きピッツァをまだ食べていなかったので、アパートで教えて貰ったオススメのピッツェリアに行きました。ピッティ宮のすぐ裏にあるGusta pizza、人が絶え間なく来て大人気のお店でした。席が足らなくて、私たちは英語圏の女子と相席に。
ちょうどバレンタインだからか?なんと女子にはハート型のピザで仕上げてきたサプライズ
隣の席の旅行客がそれを見てメチャテンション上がってました。私たちよりテンション上がっていたので、思わずハッピー度が増しました。

なかなかサービスのいいお店で、ピッツァオーロが観光客にピザ生地を渡して生地をクルクル伸ばせるか?と頼んで楽しませてくれました。

ピザは大変美味しかったけど、ソーセージとほうれん草とモッツァレラのお店オリジナルのボリュームなピザを頼んでしまったので、私には量が多くて半分持ち帰り。アパートが近くてよかった。
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サンタマリアノベッラの前ではバレンタインイベントで、沢山のチョコレート屋さんが並んでいました。美味しい匂いに誘われて行くと、沢山試食をさせてくれます。
チョコカップで飲むチョコリキュール、フルーツをチョコで包んだり、ワッフルチョコや、色んなチョコレートの種類。
誘惑に負けますね。私は友達に勧められ、生チョコってやつを買ってみました。
火にかけていないチョコ。一枚で4€、3枚で10€だったけど、選ぶのに迷って4枚ならいくら?って聞いたら、12€でどお?と言ってくれたので、それじゃぁ❤️と購入。

フィレンツェはアートの街だけど、買い物の街でもあるので、至る所に誘惑があります。
ついつい財布の紐が緩んでしまいました。
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シエナ観光

2008年以来2度目のシエナへ。
フィレンツェのサンタマリアノベッラ駅の向かって左手に長距離バス、青色のプルマンの乗り場があります。
シエナ行きは結構本数があり、移動時間は1時間半〜1時間40分程度です。

シエナに近づくとトスカーナらしい景色が見え、グリーンの丘に小さなお家と、糸杉。
まるで絵のような景色を楽しむ事ができます。

バスは最終地点で降りると旧市街の中心地なので、最後まで乗り続けていればシエナのメインのバス停留所に到着です。

メインのカンポ広場のマンジャの塔は滞在時間は15分と決められていて、この時期は16:00までだったので、15:00ごろから登りました。
景色に夢中になり、写真を楽しんでいたら、係員の人に、もう15分以上いるから降りてーと言われて、でも、あと一枚写真撮らせてー!とお願いしたところ、本日最終の客だったこともあり、仕方ないなぁ〜と撮らせてくれました。
優しい!
マンジャの塔に登るとシエナの街の美しさが堪能出来ますよ!
高所恐怖症、閉所恐怖の方は登る時にとても暗くて狭いので、大丈夫な方は是非登ってみてください( ^^)

カンポ広場の一角にあるレストランで、自分たちのcantinaワインセラーの写真をメニューのところに掲載していました。
この写真のcantina見れますか?と聞いてみたら、いいよーどうぞ!っと言ってくれたので、見せて頂きました。
このcantina含め、シエナの旧市街のエリアは、だいたい1300年代の状態が残っていて、手で
洞窟を掘ったあとが見れます。
cantinaの中は意外にも暖かく、デリケートなワインのために、温度管理と湿度管理をしていると説明してくれました。

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シエナではcintaチンタという黒豚のサラミ、プロシュートやお肉料理が楽しめます。
ぜひ試してみてください。
写真は、cintaのサラミ盛り合わせと、piciピチという太めのパスタ、牛肉のステーキです。
一番気に入ったのは、白玉ねぎとピスタチオのカプチーノと表記されていたスープ。
とても美味しかったー!!
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このお店にもフィレンツェのビステカがメニューにあったんですが、だいたいどこのレストランも、お肉1キロからの注文になるので、5人ぐらいいると頼めるんですけど、いつも1人か少人数なので、過去に1度しか食べた事がないです。残念!
でもそれ以外でも美味しいものたくさんあります⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾

翌日訪れたシエナのドーモも久々で、こんなに見所あったのか?と記憶になかったんですが、ドーモが大変大きいので、4箇所見れるチケットのセットか、もう少し広い範囲を見れるチケットの2種類がありました。
ドーモも管理され、以前訪れた時よりも修復が終わり、だいぶ色々保護された印象を受けましたが、シエナのドーモは細かなデザインなのに手を抜かない装飾の多さ、レリーフの迫力、丁寧に作られているのを感じる好きなドーモの1つです。ここは時代背景が混在していますね。
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シニョーラの料理レッスン

フィレンツェついて最初の夜は料理レッスン&ディナーに行ってきました。
作ったのは、こちらです。
Antipasto: Sarde in saor 揚げイワシのマリネ
Primo: Crespelle alla fiorentina ほうれん草とリコッタチーズのクレープ包みフィレンツェ
Secondo: Filetto di maiale alla mele e brandy
リンゴとブランデーで煮込んだ豚肉
Dolce: Crema brule all'ananas パイナップルのクレームブリュレ

出迎えてくれたのは4匹の猫と2匹のワンコ。
ヴェネチアにつづく動物の多さです。
猫の視線と犬の腹ペコそわそわに見守られながら、一品一品作っていきました。

今回宿泊したご縁のジュンコさんご夫婦と、ハネムーンで訪れている友人夫婦も参加して、賑やかいディナーになりました。

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↓個展写真のイタリアアルバムを見せて、表紙に衝撃を受けています。笑
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97歳のおばあちゃんは出身がフェラーラで、外交員のお父さんに連れられて世界を回っていたようで、噂では5カ国語話せるとか。この日も英語とイタリア語をスマートに使い分けお喋りしていました。
若き頃の思いでをしっかりとした口調で冗談交えながら話すおばあちゃん、97歳のパワフルは凄いですね!

ワイワイ作って皆で食べる夕食は楽しい時間でした。何より普通の民家に入り込める機会は楽しいです。
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ホームステイの魅力

初めて海外でホームステイをしたのは高校一年の時、オーストラリアのパースでした。
それから10年以上過ぎ、トスカーナアレッツォでの短期ホームステイ、ヴェネチアでのホームステイと、この歳になっても暖かく迎え入れて貰えるファミリーに出会えたことは大きな宝ものです。

ヴェネチアを離れる最後の夜、いつもは入ってこない飼猫達が次から次へと部屋に進入してきた。気づかず支度をしていて、まるで忍者。
忍びが終わって、チリリンとわざと鈴を鳴らしているのか? 気づいた時には、開けたままになっていたタンスの引き出しに忍び込み、こちらを眺めていたので驚かされる。
別れの挨拶だととらえ、切なさを感じる。

別れ際はついつい涙が出てしまいます。熱くなる胸の内をお互い感じながら、ヴェネチアを出ました。
ホストマザーが沢山の出会いがあって嬉しいけど、別れはいつも寂しいと言っていました。
滞在中は何かと安否を気にしてくれる2人。
外国で頼れる人がいる事はとても心強いです。

出会いと別れの繰り返し、でも人と触れ合う事はやはり楽しく刺激を受けるのです。
そして、また来たいと思わせてくれます。
心の中に沸く人間らしい暖かい感情に満たされることは、心の豊かさと生きる強さを与えてくれます。
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今回3度目になるトスカーナ地方、アレッツォの夫婦も、一泊だけですが、暖かく迎え入れてくれました。
庭木が成長し、時の変化を感じます。

会うたびに少しずつ、どちらの夫婦も歳を重ねた事を感じるのですが、笑顔で出迎えてくれる姿が愛おしく感じます。
アレッツォの2人は縁あって日本人対象のアグリツーリズモを行っています。
退職後に始めたアグリツーリズモ。旦那さんのマリオが家庭菜園をして、奥さんのラファエラがハーブを育て、料理をする。料理が大好きなラファエラからはたくさんのトスカーナの家庭料理を学ぶことが出来ます。

日本人を相手にしているので、日本の文化に興味があり、一度も日本に行ったことはないけれど、日本人が持ってくる日本の味、日本人との交流を楽しんでいるので日本の事にとても関心があります。

そして、私の写真に喜ぶ姿が何より嬉しい。
友達が写真を見て、いい写真だよー!って言って、テラコッタの壁掛けにしてくれたんだよ!って見せてくれました。
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一緒にお昼ご飯を食べていると、テレビで日本の江戸時代の歴史紹介番組が始まりました。その中では、中野竹子を取り上げていました。外国で紹介される日本は、番組構成がなんだか新鮮で、いつもなら関心の薄い私が、すっかり見入っていた事に気がつきます。
一度離れて感じる自分の国への関心。新たな視点がひとつ増えていく。

ホームステイは、その国と自分をつなぐ本当に素晴らしいシステムです。
語学習得にも、文化の習得にも、観光だけでは味わえない経験がいっぱい詰まっています。

これからも、人生を豊かにしていきたいと改めて感じるのです。


因みにアレッツォは、映画ライフイズビューティフルの舞台です。
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ドーモも素晴らしいです。ミサ中でした。
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カーニバルも間もなくフィナーレ

また日曜日から雨です。フィナーレまで、あいにくのお天気ですが、世界三大カーニバル。さすがに雨でも、金、土、日とサンマルコ広場は人で埋め尽くされます。
ちょうどブラジルも今リドのカーニバルのようで、ニュースで見かけます。

私は、日曜でヴェネチア最終日、若干睡眠不足が続く中、朝はしっかり目覚めるので早朝撮影に向かいました。
外に出たら既に雨だったので、最寄り駅から水上バスのバポレットに乗って向かいました。

仮装の人たちは数組出てきていて、(7組ぐらいかな?)いつもよりかなり少なかったですが、来て良かった。
撮影し始めてちょっとしたら知ってる人が真横に。(前日も、もしかして?と思った瞬間があったけど。)
今日は雨でいつもより人が少なめだったので、話す余裕がありました。
プライズの出会いをありがとうございます!世界は狭いですね。
こんなタイミングで世界飛び回ってるカメラマンさんに会うとは!雨だけど出てきてよかった( ^^)
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しかし、英語が話せるのはいいですね。
仮装の人達を観察していると、だいたいフランス語と、イタリア語を話していますが、撮影する側のほとんどは英語で話すことが多く、英語はやはり広い人種に通じる言語だなぁと実感します。話せると世界が広がるから強い。


仮装の方達は、このカーニバルが年に一度の発表の場というんでしょうかね。完成度が高く、撮影会の為に仕上げて来ているようです。
慣れている人は綺麗に撮ってもらうために、立ち位置や動き、ポーズも素敵でプロですね。
そして衣装も素敵なので人一倍囲まれる。

ある程度、撮影の波が終わると、撮影した写真を送ってほしいと名刺が配られます。
全員に渡すわけではないですが、名刺のデザインにも気合が入っていて、2016と名刺に入っている方は、きっと毎年仮装作品を楽しんでいる常連さんかな?と思いました。
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ヴェネチアカーニバルは期間が長く、基本的には週末に向けて盛り上がり、完成度の高いフルフェイスの仮面の方達は、早朝日の出前から現れ日が高くなってくると、今度はもう少しカジュアルな仮装の人達が現れ自然と入れ替わります。夕方にはまた気合の入ったヴェネチアの伝統的な仮装の人達やフルフェイスの人が現れます。
そして、日が完全に落ちると、みんな退散して行きます。

こんな流れで仮装は動いていて、その間に催し物があったり、夜はオペラや音楽があったりします。

これが、ヴェネチアのカーニバルでした。
仮装姿にも、歴史を反映している姿で意味があることをホストマザーから教えて貰ったので、カーニバルコスチュームについてももう少し調べたいと思います。


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ヴェネチアで生きる

今回のヴェネチア滞在は、前回2週間滞在したお家です。
前回も良くして頂いたので、今回も19日間お世話になっています。
ご飯も用意してくれて、家族と変わらない生活を共にして、とてもお世話になっています。

そして、話せば出てくる出てくるヴェネチアの歴史と生活習慣。そんな話を日々教わりながら、刺激を受けます。
目の前にあるこの街、物に歴史がある。
自分にはせいぜい祖父母の時代が身近で、歴史は遠い昔の話、たいして知らない事の1つでした。

昨日、ホストマザーはナポレオン侵略の事をとても身近で、ついこないだの事のように話しました。
それ以外の1000年前の話も、まるでそんなに遠くない事の様に話します。
それだけ身近なんだと感じます。

お店で話す定員さんも、ヴェネチア出身の人だと仮面に関する話や受け継がれる話なども交えて話してくれます。
前回の滞在では、聞き出せなかった話が自然と会話になる。
カーニバルを通してこの街の歴史に触れられることはとても新鮮で、身近に感じられます。

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そして、今日はヴェネチアの始まり、トルチェッロ島に行きました。
ヴェネチアの島の中では唯一、野菜を育てられるエリアで、湿地帯の島には建物がほとんどない自然の緑の空間が広がり、昔からの手すりのない橋ひとつと、ヴェネチアを率いたAttilaアッティラ王が座ったとされる大理石の椅子が教会の前にあります。
なんてことない小さな小さな島にある立派な教会。
そのバジリカの中のモザイク画は圧巻で、ビザンチン様式のモザイク画は今もなお輝いています。床のモザイク模様も丁寧にはめ込まれ、美しさを維持しています。

世界遺産に登録されているカラフルの島、Buranoブラーノ島のすぐ隣なので、ぜひ立ち寄って頂きたいトルチェッロ。おすすめです。

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ゆっくり過ごすヴェネチア、そこから見えてくる世界は、まだまだ沢山あります。


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Giovedi grosso!! 大木曜日!とでもいうのか?

さぁ、カーニバルも今日から仮装組が気合を入れて参加率が多くなるようです!

そんなこと関係なく日の出を撮影しに早朝向かったのですが、出遅れました!
既に空がブルーになりはじめ。今日から天気がいいから日差しが強い。。前回と状況が変わってるー。サンマルコ広場まで歩いて20分はかからから、明日はもっと早く出ないと!!
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そして、日の出撮影に出かけたのに、仮装撮影に切り替わってしまいました笑
まるで、モデル撮影大会みたいでしょ。
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夕方もたーくさんの仮装の方が居ましたよ。
時間帯で出てくる人が変わるのも面白いかも。
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とりあえず、凄い人には変わりないのでスリには気をつけながら楽しみましょう!


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